令和2年度税制改正

令和2年度税制改正|資産税の要点

家の模型と鍵、日本人家族の写真を大きな虫眼鏡と電卓で調べる、相続と資産課税を表す写真

資産課税では住宅や設備などの固定資産税特例の延長・見直しを、対象資産ごとに確認することが重要です。年度改正の名称だけから相続税の一律増減を推測できません。

この記事は2019-12-12に公表された令和2年度の与党税制改正大綱をもとに、資産課税(相続税等)の主な変更を整理したものです。大綱は改正の方針であり、その後の法案成立や施行とは段階が異なります。与党の公表資料で当時の内容を確認できます。

固定資産税特例と贈与制度を確認

変更点を読むときは、対象となる人・会社・取引と、何が変わるかを先に整理すると分かりやすくなります。新設、延長、要件変更、検討事項を同じ扱いにしないことがポイントです。

制度の対象と変更点

新築住宅の固定資産税減額等について適用期限の延長を行う方針です。住宅の構造、床面積、新築時期によって対象や減額期間が異なるため、建物の価格全額が恒久的に半額課税になるわけではありません。

併せて押さえたい仕組み

相続税・贈与税の分野では、資産移転の時期に中立的な制度を検討する方向も示されています。検討方針と具体的な施行済みの改正を区別し、贈与を急げば有利になると短絡しないことが必要です。

令和2年度の確認ポイント
確認する順序確認する内容
1.主な変更固定資産税特例と贈与制度を確認
2.対象の判定本人・家族・会社の区分、対象財産や取引、所得や金額の条件
3.時期の判定令和5年度改正の生前贈与加算7年化や年110万円基礎控除は、本年度で決まったものではありません。
4.記録と申請取得・支払・贈与等の事実を示す資料と、制度ごとの申告・届出

自分への影響を具体例で確かめる

制度名が似ていても、誰が何をしたかによって適用関係は変わります。次の例のように、自分の事実を制度の条件へ一つずつ対応させると、次に調べる点が明確になります。

判断の例

新築の戸建てと集合住宅では、家屋の区分や面積、耐火性等の資料が異なります。購入時に営業担当者が示した減税見込みは、課税自治体が扱う要件と照らし合わせましょう。

準備する情報と確認先

  • 事実と日付をそろえる。金額だけでなく、契約、取得、支払、贈与などがいつ行われたかを記録します。複数の年度にまたがる場合は一覧にし、対象期間に入るかを判定します。
  • 必要な手続きを確かめる。申告や届出、認定を要する特例は、対象条件を満たしていても手続きの確認が必要です。原本の注記と、申告先・金融機関・認定窓口が案内する書類を対応させます。
  • 他の制度との関係を確認する。別の特例との選択、併用、控除上限などがある場合、制度を一つずつ計算してから比較します。名称だけから同時に使えると推測しないことが重要です。

改正年度と適用時期を区別する

「令和2年度の改正」は、すべての変更がその年の1月や4月から適用されるという意味ではありません。公表、法改正、施行、適用の順に確認すると、過去の資料を誤って現在の取引に使うことを防げます。

見落としやすい点

令和5年度改正の生前贈与加算7年化や年110万円基礎控除は、本年度で決まったものではありません。

実際の申告では、対象となる年分・開始事業年度等の法令と、その後の改正を照合してください。まず当時の変更内容を理解し、次に自分の対象時期を確かめる順序で進めると、必要な資料と手続きを整理できます。

出典

関連記事

  1. 家の模型と鍵、日本人家族の写真を大きな虫眼鏡と電卓で調べる、相続と資産課税を表す写真 令和3年度税制改正|資産税の要点
  2. 益税の縮小のための簡易課税制度の見直し
  3. 平成元年度・特定余暇利用施設|個人事業者に13%の特別償却を新設…
  4. 日本人の会計担当者が大きな虫眼鏡で領収書の山を調べる、消費課税や納税手続を表す写真 平成14年度税制改正|酒税見直しの検討と実施
  5. その他廃止される都市計画税・固定資産税の措置
  6. 家の模型と鍵、日本人家族の写真を大きな虫眼鏡と電卓で調べる、相続と資産課税を表す写真 平成18年度税制改正|相続税の物納・延納改革
  7. 日本人の会計担当者が書類の山に乗った地球儀を箸で慎重に支える、海外子会社と資本のバランスを表す写真 平成4年度の国際課税|過少資本と海外子会社
  8. 公益法人などの収益事業に対する課税の再検討
PAGE TOP